キャリア

仕事とキャリアの違いとは 


仕事とキャリアはよく組合せてペアーで使われます。

 

辞書でひくと以下のように書かれています。

仕事とは:

 1.何かを作り出す、または、成し遂げるための行動

 2.生計を立てる手段として従事する事柄。職業。

 (以下省略 )

他方、キャリアとは:

 1.経歴、生涯

 2.身を立てる道、職業

 3.専門的訓練をうけた生涯の仕事としての職業

 

仕事とキャリアには家庭(私的)生活にではなく職業生活にかかわるものであるという点で共通しているものの、両者はかなり違うものであることが分かります。

 

仕事をキャリアの相違点

仕事とキャリアの主な違いは以下2点です。

 

(1)仕事は主にある一定時点の行為であるのに対し、キャリアは「経歴」や「生涯」という言葉から理解されるようにひとの一生のような長い期間にわたる。

 

(2)仕事がどちらかといえば受身でやらなければならないという感じがあるのに対し、キャリアは「身を立てる」や「専門的訓練」から理解されるように自らの意志で能動的に作っていくというニュアンスがある。

 

従って、キャリアについて考えるとき、わたしたちは自身の一生や生き方にかかわる問題として真剣に考え、これを主体的・能動的に創っていくべきものという視点から取り組む必要があります。

 

キャリアを考えるとき

わたしたちはどんな時にキャリアについて考えるのでしょうか。

具体的には以下のような場合が考えられます。

 

・人生の岐路にあるとき

・失業や解雇に直面したとき

・自分の適性・適職がわららないとき

・今のキャリアに満足できないとき

・今の仕事に満足できないとき

・何事にも興味がもてないとき

・やる気がでない、動機づけてほしいとき

・ワーク・ライフ バランスで悩んでいるとき

・求職相談をする際

 

キャリア相談の背景にある問題

注意しなければならないのは、キャリア相談には実はその背景に別の問題があることが多いことです。

例えば以下のような問題です。

 

・ライフ・ステージ毎の課題(生涯発達課題)にかかわる問題

・夫婦、親子関係などの家庭生活にかかわる問題

・少しずつ長い間にわたって蓄積された不満

・自己分析・自己理解の不足

・自我が確立していないという問題

・生き方や生きる意味についての迷い

・社会的・対人的スキルの不足

・自尊感情や自己効力感の低さ

・いじめ、ひきこもりなど問題状況

・心身症、神経症、うつ病、統合失調症などの精神的な病気

・精神的病状以外の病的症状

 

こうした問題が背景にある場合にはキャリアカウンセリングだけではなく心理カウンセリングや医師による診断と治療が必要になります。

仕事やキャリアの悩みはひとりで抱え込まないで、信頼できる友人やご家族、あるいは心理カウンセラーに相談しましょう。