マインドフルネスと機能的文脈主義

価値に導かれたマインドフルな生き方をする


成功には二つの考え方がある。

  1. 成功とはゴールを達成すること
  2. 成功とは価値に基づいて生きること

あなたはどちらを優先するだろうか?

社会学者マックス・ウェーバーの行為類型論を拝借すれば、人間の行為は4つに分けられる。

  1. 目的合理的行為
  2. 価値合理的行為
  3. 感情的行為
  4. 伝統的行為

感情に振り回された行為や、今までこうやってきたきたからやるという惰性的な行為が成功につながる可能性が低いことは明白であろう。となれば、目的合理的に生きるか、あるいは価値合理的に生きるか、いずれかの選択となる。まさに、成功に二つの考え方とM.ウェーバーの行為類型論は符合する。

 

船の航海に例えれば、北の空に輝く北極星を目差して進むか、手元にある羅針盤という価値を指針として進むかのちがいである。あなたは、未来のゴールを目指しながら人生を生きて行くほうを選ぶだろうか、それとも方位磁石を手に毎日毎日を価値に沿って生きて行くほうを選ぶだろうか?

 

どちらが良くて、どちらが悪いという問題ではないことは分かる。北極星と羅針盤、どちらも航海の助けにはなる。ただし、ゴールと価値のあいだに調和と整合性が採れている場合である。

 

しかし、現代人は目標を立てるのが好きだし、慣れている。やたらSMARTゴールを立てる。欧米の合理主義の影響と言ったら少し言い過ぎになるかもしれない。目的合理的な生き方が主流の現代社会では、要領のいい人が出てくる。組織では、実体は低い目標を、あたかも高い目標かのごとくカモフラージュするのが上手な人はだいたい出世する。目標が低ければ、当然目標を達成する確率は高くなるからである。だからゴールを重視する生き方をすると、ゴールと価値のあいだに、調和ではなく、むしろ対立や矛盾が生まれる危険性がある。

 

価値合理的な生き方をする人から見れば、そんな手を使って目標を達成しても何の満足感も得られない。近代合理主義的な社会においては、価値合理的な生き方とは泥臭い生き方といえるのかもしれない。

 

私たちが関心を持っているACTは後者の生き方を勧奨する。もちろん、価値を重視する生き方をしていても、ゴールはある。だが、いつも一番大切なのは、人生の一瞬一瞬を価値に従って生きているかどうかである。そして、価値に従うことはいつでも可能なのだから、このような生き方は私たちに日々充実感と満足感をもたらしてくれる。  

 

   

2018年7月3

 

 当研究会では毎月対話の会を開催しております。2017年4月からは「質問力」をメインテーマに本年4月から2018年2月まで、計10回の月例会を開催しました。2018年度は、「よくわかるACT」の勉強会です。7月26日(木)の第1回を皮切りに合計14回の開催します。ご参加いただけるかたは、是非干場(ほしば)までご一報ください。ご参加を歓迎いたします。 

  また当研究会では、企業のお客様へ、研修および経営コンサルティングをご提供しております。こちらのほうもご遠慮なくお問合せ下さいますようお願いいたします。



機能的文脈主義研究会