私たち


✧ リレーショナルリーダーシップ研究会

 

リレーショナルリーダーシップ研究会とは、組織を単なる人の集合体としてではなく人と人との相互作用からなる有機体としてとらえ、その相互作用や人間関係を改善することを通じて、人の成長と組織の発展を実現しようという考え方と方法を研究する会です。

ただし、会といっても別に会則があるというわけではなく、むしろ有志の集まりといったほうが当たっています。

なほ、ここでいう相互作用とは、人々が交わす会話と対話、およびそれが生み出す意味と人間関係のことを指します。また、このような考え方と手法を総称して、私たちはリレーショナルアプローチと呼んでいます。

 

発起人兼代表者

干場 進(ほしば すすむ)

東京都目黒区

hoshiba@multus.co.jp

 

 

✧ 発起人

 

発起人のプロフィールは以下の通りです。

 

1. 干場 進 

    職:青いそら 相談室の心理カウンセラー 兼 リレーショナルリーダーシップ研究会の代表

    務:青いそら相談室のカウンセラーとしての相談活動

     リレーショナルリーダーシップの代表としての研究および普及活動

資  格:公認心理師、産業カウンセラー、MBTIユーザー

所  属:ACT Japan (The Japanese Association for Contextual Behavioral Science)会員

     オープンダイアローグ・ネットワークジャパン会員

     日本キャリアカウンセリング研究会会員

    歴:三井銀行、ソニー(財務部)、三井銀行(サンフラ ン スコ支店長、国際審査部

     副部長)、パソナ理事、マルタスグローバルパートナーズ代表取締役、東京電子専門学校

     教師兼こころの相談室カウンセラー等をへて現在に至る。

自己PR:  海外駐在経験が比較的長いこと(米国のロスアンゼルスおよびサンフランシスコ、

     仏、ベルギー)

     研修講師など異業種経験が豊富なこと(銀行、メーカー、人材、学校教師、

     心理カウンセラー)

      歴:東京大学卒(専攻社会学)

 

2. 小澤康司

現  職: 立正大学 心理学部 臨床心理学科教授、公認心理師、臨床心理士

活  動: 災害などの体験でダメージを受けた方の回復を支援する被害者支援活動や人生

      を活き活きと生きるための支援であるキャリア・カウンセリングの研究と実践 

      NPO法人日本キャリアカウンセリング研究会会長

所  属: 日本カウンセリング学会、日本教育心理学会、日本行動療法学会、日本産業カウ

      ンセリング学会、日本心理学会、日本キャリアカウンセリング研究会

学  歴: 信州大学(工学部 電気工学科)

          広島大学大学院(生物圏科学研究科博士課程 環境計画科学人間行動講座)

      東京学芸大学大学院(教育学修士)

著 作 等 : 危機への心理支援 2010年、被害者心理とその回復-心的援助の最新技法 2008年他   

 

✧ リレーショナルリーダーシップの背景にある思想

 

リレーショナルアプローチの背景にある思想としては3つ挙げられます。

 

1. 多声性(ポリフォニー)と対話主義の思想

 

ロシアの思想家・文芸学者バフチン(18951975)は、著書「ドフトエフスキーの詩学」を通じて、それぞれに独立していて互いに融け合うことない声たちによる真のポリフォニー(多声音楽)こそがドストエフスキー小説の本質的な特徴であると指摘し、今日の社会構成主義、対話的自己理論、オープンダイアログ、アプレシアティブ・インクワイアリー、Diversity and Inclusionなどの多声性と対話主義を重んずる考え方の源流となりました。

 

2. オートポイエーシス 

 

チリの神経生理学者H. マトゥラーナ(1928~)による造語です。すべての生命体はオートポイエーシス的(自己産出的)組織であり、外的世界と内的な意味の体系との間にコミュニケーション的リンクを創造する能力が、すべての生命体にとっての基本な存続条件だとしました。

その後、ドイツの社会学者N. ルーマン(1927~98)は生命現象のオートポイエーシス理論を更に発展させて社会現象に応用し、社会システムとは、意味による秩序づけを行う相互のコミュニケーションの体系であるとするまったく新しい社会システム理論を提唱しました。また人間の心的システムと社会システムとは構造的にカプリングしていることも指摘しました。

 

3. 社会構成主義の思想

 

米国の社会心理学者K. ガーゲン(1935~)が提唱しました。デカルト以来の近代合理的で個人主義的な人間観の行きづまりを指摘し、「私たちが現実と呼ぶものは、実は社会的に構成されたものであるとし、関係性の中の自己」の考え方、および明日をつくる試みとしての「対話の力」の重要性を説きました。

 

現在もタオインスティチュートの代表者として、対話、リレーショナル・アプローチ、リレーショナルリーダーシップなどの研究と実践を通じ、社会構成主義思想の普及に精力的に取り組んでいます。

以上