質問型リーダー


▢ 質問型リーダー養成講座(基礎編および応用編)の開催

  •  開催日時

.基礎編(講座番号?) 2020515日(金)1000 1800 9:40~受付)

.応用編(講座番号?) 2020612日(金)1000 1800 9:40~受付)

 

  • 講座内容(予定)

.質問型リーダー養成講座 基礎編

  1. リーダーシップ (21世紀のリーダーシップとは)
  2. 潜在意識 (マインドフルネス、過去の思考・感情・行動のパターンの観察)
  3. 対話 (対話、質問、安全)
  4. 質問 (基礎的質問スキル、数値化のスキル、質問者の思考法)
  5. 思考 (推論と質問、論理的思考、水平思考、デザイン思考)

.質問型リーダー養成講座 応用編

  1. 自己観察 (マインドフルネス、過去の思考・感情・行動のパターンの観察)
  2. 質問 (質問上級編、質問ストーミング)
  3. 自己開発 (自分を磨く質問、瞑想、思考・感情・行動のパターンの上書き 
  4. 「さまざま」 (多様性と包含性)
  5. まとめ 

 

  • 会  場     JCCセミナールーム   東京都文京区湯島3-13-8湯島不二ビル601
  • 定  員   30名
  • 参 加  費   JCC会員10,000円、非会員 11,000円、
    • 回纏めてお申し込みの場合JCC会員18,000円、非会員20,000
  • 講  師   干場 進 日本キャリア・カウンセリング研究会理事、元三井住友銀行、東京大学卒

 


▢ 「質問型リーダー養成講座(基礎編および応用編)」、各々2020年5月15日(金)、6月12日(金)開講にあたって

 

「過去のリーダーは話し方を知る人物だった。しかし、未来のリーダーは問い方を知る人物になるだろう。来るべき変化の世界における組織では、伝統的な階層モデルのリーダーシップは上手く機能しないだろう」

 P・F・ドラッカー

 

ドラッカーが言い当てた通り、激しく変化する21世紀という時代は、「話し方」ではなく「問い方」を知るビジネスリーダーを必要とする。指導・指示するリーダーから質問するリーダーへの転換である。しかし、この転換は、言葉でいうほど簡単ではない。なぜなら、それは単なるコミュニケーションスキルの問題ではなく、リーダーが過去の経験の蓄積によって形成してきた思考・感情・行動パターンの転換を迫る、言い換えると「自己変革」を迫るものだからである。

未来をある程度予測することが可能な社会に生きているとき、私たちは過去の思考・感情・行動パターンを使って生きることができる。しかし、予測不能な未来を生きるときには、過去のパターンはむしろ邪魔になる。ビジネスリーダーは、潜在意識の中にある過去の話す思考・感情・行動パターンの相当程度を、21世紀に求められる新たな思考・感情・行動パターンで上書きしなければならないのだ。そのために必要なのは「自己観察(メタ認知)」の力と、新たなパターンを創造する「自己開発」のノーハウである。

リーダーシップ論は、正直に言って、代表的なものだけでも両手に余るほどある。にもかかわらずなぜいままた新しいリーダーシップ論なのだろうか。そんな疑問にお答えする必要があるだろう。

そもそもリーダーシップ論には一般的な特徴が二つある。第一に、極めて実践的な科学であり、実際の役に立たなければ意味がないこと。その実践性ゆえに、リーダーシップ論はそれぞれが提唱された時代の経済社会情勢やニーズを反映したものとならざるをえない。例えば、GEクロトンビル研究所の変革型リーダーシップ論であれば、リーダーの強力な指導力のもとで、イノベーションを起こすことが求められた時代の理論であると言うことができる。しかし、今日の世界、人々の価値観や世界観が多様化し、変化が急で未来の予想が難しい世界では、一人のリーダーが指揮権を握って組織を牽引していくという考え方が危険極まりないことは言うまでもないだろう。時代の変遷とともに数多くのリーダーシップ論が登場するゆえんである。

二つ目は、21世紀に入ってからリーダーシップのテーマが「人を動かす」から「人が自主的に動く」にシフトしたのに伴い、人間の「心の働き」に注目が集まっていることである。リーダーシップ論は「人に影響を与える」ことについての「総合芸術」のような科学である。従って、もともと経営学だけにとどまらず、組織開発、社会学、心理学、行動科学、能力開発、哲学、精神医学などさまざまな学問分野がかかわっているが、最近では特に認知科学や脳神経科学の知見が注目を集めている。

 

以上のような理解をふまえると、質問型リーダーシップは実に魅力的である。何よりもまず、質問型リーダーシップは、21世紀の激しい「変化」に焦点を絞ったリーダーシップ論であること。変化の時代においては、アインシュタインの言葉を借りるまでもなく、問い続けるしかないのである。

良い質問ができるリーダーは、チームメンバーに安心して変化に挑戦できる心理的に安全な場を提供し、チーム内およびチームと関係各部のあいだのコミュニケーションの壁を取り除き、質の高い対話という花を組織のいたるところに花開かせる。そして質の高い対話は、チームと組織の連帯感を高め、新しいアイディアとイノベーションを継続的に生み出していく。P・センゲのいう学習する組織に似ている。そう、質問型リーダーは変化を歓迎し、また自ら変化を起こしていくリーダーであり、その駆使する質問はまさに21世紀におけるカティングエッジなのである。

 

本講座のもう一つの魅力は、実践へのこだわりである。これまでの多くのリーダーシップ論には、いわゆる「べき論」が多い。例えば、リーダーが備えるべき資質、とるべき態度や姿勢、望ましい思考や行動特性などである。それはそれで参考にはなるし、間違っているとは言えない。しかし、はたして本当に役に立つだろうか? 実践的とは、べき論からさらに一歩進めて、理想的な行動特性とは具体的にどんな思考・感情・行動パターンを指しているのか、どうしたらそれを実行できるかである。

 

本講座は、基礎的な質問スキルやパワー質問を含むさまざまな質問法、リーダーポジショニング・モデルやカンターの4プレーヤーズ・モデルを含むさまざまな思考法、対話と質問と安全の関係についての理解、会話や会議を活性化する方法、ブレない確固とした自分を創る質問など、極めて具体的で実践的なノーハウをご提供する。また、実践に際しては、考え方やスキルだけではなく、その背景にある人間のこころ(脳)の働きについての理解も欠かせない。幸いにして、近年の認知科学や脳神経科学の発達がある。本講座ではそれらの最新の知見も交えつつ、質問型リーダーシップを実践的かつ体験的に習得していただくものである。

以上