質問型リーダーシップ


リーダーシップの本質とは:

 

読者の皆様は、リーダーシップの本質は何だと思われますか?

リーダーシップの定義ではありません。本質です。

それはなぜ私たちがリーダーシップを学ぶ必要があるのかを理解することでもあります。

 

私たちがたどり着いたところは、「リーダーシップとは未来を創造すること」という言葉でした。この言葉は、アダム・カヘン著の「未来を変えるためにほんとうに必要なこと、Power and Love, a Theory and Practice of Social Change」から引用させていただきました。

リーダーシップとは、つまり自分自身の未来、仕事の未来、チームの未来、組織の未来、家族の未来、日本の未来、そして地球の未来を創造していくことなのです。 


では、私たちはなぜリーダーシップを学ぶのでしょうか?:

 

リーダーシップを学ぶのは、人々のリーダーシップがこれまでの歴史を創ってきたからです。そして、来たるべき未来の歴史を創っていくからです。

 

日本史を例をとると、よく比較研究されたのが戦国時代の武将である織田信長、羽柴秀吉、徳川家康の3人です。傑出したリーダとして彼らが成し遂げた業績とそのやり方を比較し、そのリーダーシップ・スタイルの違いなどを明らかにするといった研究です。

 

つまり、歴史を学ぶことは、その時代のリーダーたちの行動とそれがもたらした結果を学ぶこととほぼ同義と言ってもいいのです。歴史を学ぶことの必要性を否定する人はまずいないでしょうから、リーダー達をリーダーシップの視点から学ぶことも意味があるに違いありません。


その時代のニーズを反映するリーダーシップ論:  

  1. 専制君主型リーダーシップ
  2. カリスマ型リーダーシップ
  3. 民主型リーダーシップ
  4. 変革型リーダーシップ
  5. 状況対応型リーダーシップ
  6. サーバントリーダーシップ
  7. ビジョナリーリーダーシップ
  8. リレーショナルリーダーシップ
  9. 質問型リーダーシップ

皆さんご存知の通り、世のなかにはさまざまなリーダーシップ論があります。

私たちは、それらすべてのリーダーシップ論はその時々の時代背景を反映したもので、特に優劣はないと考えています。

言い換えると、どの時代にも通用する唯一万能のリーダーシップ論というものは存在せず、時代の変遷と共に求められる最適のリーダーシップ論やスタイルも変わってくると言うことです。


では、いま私たちが生きる21世紀の日本社会に求めらるベスト・リーダーシップとは何でしょうか?:

 

それは、申すまでもなく、いま現在の日本社会がどのような局面にあり、どのようなリーダーが求められていると考えるかにかかっています。さて、ここで皆様に質問です。

 

あなたは、現在の日本社会がどのような局面にあり、これから採りうる選択肢にはどのようなものがあり、その中のどの方向を選択をすることが望ましいとお考えでしょうか?

そして、いまどのようなリーダーが求められていると思われますか?

 

さまざまな見方がありうると思います。なぜなら、それはまだ実現していない近未来のことだからです。どれが正しいか、何が適切だったかについては、後世になって歴史家や政治・経済・社会学者が丁寧に分析することになるのです。


いま求められるベスト・リーダーシップについての、私たちの考え方:

 

私たちは、それは質問型リーダーシップであろうと考えています。それは、ひとことでいうと、加速化する変化と多様性を特徴とするこれからの時代にもっとも適したリーダーシップスタイルだからです。

 

質問型リーダーシップは:

  1. 「対話」を最大限に活用するリーダーシップです。
  2. すべての参加者の多様性を歓迎します。
  3. リーダーは、質問によって、多数の参加を促し、対話を活発にし、また対話の質を高めます。
  4. 質の高い対話は、参加者のあいだに仲間意識や連帯感を生み出します。
  5. また、対話と質問は参加者の多様性を最大限に生かし、創造的なアイディアを生み出します。
  6. 生み出された連帯感と創造的アイディアは両輪となって変化と変革、イノベーションを生み出します。
  7. 変化のさざ波は、対話する文化の更なる広がりによって組織全体へ、そして社会全体へと広がっていきます。

 

変化を歓迎し、促進するという意味で変革型リーダーシップに似ています

 

確かに、変化を歓迎し、促進するという意味では似ています。しかし、ティシ―やコッターが提唱した変革型リーダーシップが、有能なリーダーが先導するリーダーシップスタイルだったのに対し、質問型リーダーシップにおいては、リーダが先導するのではなく、チームメンバーや他部門を創造的対話に巻き込み、その多様性を活用することによって生み出すイノベーションなのです。

 

私たちは、詳しいことは別の機会に譲るとして、現在の日本社会は深刻な危機に直面していると思っています。そして、さらに悪いことに、いま決断しなければならないことを「先送りする」疫病が蔓延しているように感じています。

 

米国の思想家ジョン・W・ガードドナーは、著書「自己革新、成長し続けるための考え方」で言っています。

「変化という現実に向き合えないと、手ひどい代償が待っている。人は自分の頑固さにとらわれる。素晴らしい制度であっても、堕落する。文明は崩壊する。だが衰退は避けることができる。革新があるからだ。」

 

私たちは日本社会は、成熟期を過ぎ、いま堕落と衰退への道を辿っていると見ています。そして、衰退を避けるためには、ガードナーが言う通り革新が必要だと思っています。その帰結が対話を通じてイノベーションを促進する質問型リーダーシップなのです。


質問型リーダーシップ研修

 

当研究会では、質問力、対話力、質問型リーダーシップを磨くための研修・能力開発プログラムを用意しております。

ご興味があれば、ご遠慮なくこちらからお問合せ下さい。よろしくお願いいたします。