生き方や人生のこと

 

「この緑豊かな地球に生まれて、あなたはどんな人生を生きたいのですか?」

 

この問に答えるのはとても難しい。何故なら、私たちは日々の生活を「人生」という長いスパンから考えることがほとんど無いし、ましてや「地球人」という高い視点から考えたことなどは皆無だからです。 

“青いそら”

カウンセラー

干場 進


 

生き方や人生の悩み

 

・これからの進路でお迷いの学生の方、

・社会には出たけれども「何か違う自分」を感じている方、

・試行錯誤のキャリアチェンジをお考えの方、

・無我夢中でやってきたが「これでいいのだろうか?」とフト立ち止まった方、

・人生をやり直したいとお考えの方。

 

次に考えなければならないのは、仕事やキャリアについての悩みの背景に、実は別の問題や課題が潜んでいることが多いことです。

 

あなたが抱える仕事やキャリアについてのお悩みの背景に、何か別の問題が潜んでいることはないでしょうか。少し考えてみてください。

 

如何でしたか?

背景にありそうな問題や課題を、わたしの経験から列挙してみましょう。

 

1. 働きたくない、働く意欲がわかない

2. 仕事だけではなくすべてのことに興味がもてない

3. ライフ・ステージ毎の課題(生涯発達課題)にかかわる問題

4. 夫婦、親子関係などの家庭生活にかかわる問題

5. 少しずつ長い間にわたって蓄積された不平不満

6. 他者を尊重し、その多様性を受容する姿勢の不足

7. 社会的・対人的基礎スキル(マナー、コミュニケーション等)の不足

8. 閉塞感のある日本を脱出し、海外で働きたい

9. 自分に自信がない、自尊感情や自己効力感が低い

10. 生き方についての迷いや生きる意味の喪失

11. 自己理解の不足や認識の歪み、自己アイデンティティの問題

12. 人間関係が苦手、人との付き合いを回避する

13. 身体的あるいは知的な障害を抱えている

14. 発達障害、自閉症スペクトラム、うつ病、不安障害、統合失調症スペクトラムなどの精神障害を抱えている

 

さあ、上記の中に心当たりのあることがありましたか? 

もし何か心当たりや気づいたことがあるようでしたら、あなたはもう解決に向けて第一歩を踏み出していると言っていいと思います。 何故なら、問題や課題の存在に気づくことが解決の鍵だからです。

 

リラックスして、多面的な見方をしよう

 

背景に潜む問題や課題に気がついたら、次はその問題や課題にどういう姿勢で取り組むかになります。

 

物事にはいろいろな見方があります。 考え方や感じ方を少しだけ変えれば、物事は全く違って見えることがあります。

見方を少し変えるための工夫はたくさんあると思いますが、ここでは二つだけ披露させていただきたいと思いまます。

 

(1)物事には必ずポジティブ(肯定的)見方とネガティブ(否定的)な見方の両方があることを理解しましょう。

 

あなた自覚しているあなたの短所は、案外あなたの長所かもしれのです。 

例えば、「短気」はネガティブですが、「決断が速い」とポジティブに読み替えることもできます。同じように、「慎重」はポジティブですが、「消極的」と読み替えればネガティブになります。

 

上記事例1.をとると、「働きたくない」という気持ちはネガティブです。やる気がないといろいろな成功や発展の可能性を失うからです。

しかし、自分を見つめ直す機会、あるいは働く意味について改めて考える契機にすることができればポジティブに転換できます。また、働きたくなくてもできる仕事を探せばいいと単純に考えれば、仕事探しの焦点が絞れます。

 

ですから物事を観察する際には、先入観をもたずに柔軟な姿勢で、多面的に見ていただきたいと思います。

 

(2)もう一つは「自分は自分の意志で変えられますが、他人は変えられない」ことをご理解ください。

 

 他者のことで思い悩んだり他者を非難したりしても、事態がもっと悪化することはあっても、改善されることはほとんどありません。

上記の悩みリストA〜Fと、背景にある問題リスト1〜14をよくご覧になってください。

よく見ると、自分自身が努力すればできることと、自分ではどうにもならないことの2種類があることがわかります。

 

自分の意志で変えられないことで悩んだり苦しんだりするのは建設的ではありません。それよりも、こころと身体をリラックスしていただいて、まずは自分自身で変えられることに専念しましょう。

 

 

相談相手を探す

 

次に必要なのは相談相手をみつけることです。悩みは、ひとりで抱え込まないようにしましょう。

 

ひとりで悶々と悩んでいても、前進はあまりありません。まず、信頼できそうな友人やご家族、あるいは先生や職場の上司・同僚に話を聞いてもらいましょう。

 

解決につながるようなアイディアやヒントが得られるかもしれません。仮に、ヒントが得られなかったとしても、こころの不安や苦しさを言葉にして人に聞いてもらうことで、あなたの気持ちはきっと軽くなると思います。安心感や安堵感が得られると思います。

 

専門家に話を聴いてもらうのもお薦めです。

キャリアカウンセラー、心理カウンセラー、あるいはセラピストの多くは「聴く」ことの専門家です。 あなたがもっている可能性をいろいろ引き出してくれると思います。

理想は、①仕事とキャリアのことが分かっていて、同時に②背景にある問題や課題、特に精神的な悩みについて対処できる心理カウンセラーなのですが、残念ながら両方を備えた人はカウンセラーはなかなかいません。

 

もちろん、病的症状があるようなら医師による診断と治療を受けることがたいせつです。

 

 

問題の解決方法は大きくわければ2つ

 

問題を解決する専門家としては、キャリアカウンセラー、心理カウンセラー、セラピスト、ビジネスコーチ、ライフコーチ、コンサルタント、心療内科の医師、精神疾患であれば精神科医など、たいへん多くの方たちが考えられます。

皆さん、それぞれの専門的知識や経験、考え方や個性を活かしてあなたの悩みの解決に取り組みます。

 

しかし、その基本的な解決方法は、

(1)問題解決型アプローチ、および

(2)価値観主導型アプローチ、

の2つに大別されます。

専門家はそのいずれか一方のアプローチか、あるいは希に両方を用います。 

 

問題解決型アプローチ

 

問題解決型アプローチはロジックを重視する合理的なアプローチです。比喩的に表現すると、問題解決型アプローチは西洋医学です。

身体の悪い部分を特定し、投薬や手術により問題部分を治療して身体の病気を治療します。

 

このアプローチ方法では、問題発見の段階が最大のポイントです。何が問題なのか? 問題の性質や対処法は何か? を首尾良く特定できるかどうかがたいへん重要です。

 

代表的な方法論としてはPDCA(プラン、ドゥ、チェック、アクション)サイクル理論やSWOT(強味、弱み、機会、脅威)分析などが挙げられます。

 

右上図はPDCAのサイクルを少し工夫したものです。この場合は、1.問題の特定、2.問題の分析、3.計画の策定、4.計画の実行、5.結果の評価、の順でひとつひとつ進めていきます。一度で解決にいたらない場合はこの手順(サイクル)を何回か繰り返します。 

 

プランづくりの段階では、前提条件を変えて再検討すると解決に近づけることがあります。わたしたちは最初からこれは変えられないという前提を置いてしまう傾向があるからです。(前提条件を見直してサイクルをやり直すことをリフレーミングrefraimeingと呼びます)

 

問題解決型アプローチはそんなに難しい考え方ではありません。ご自身でやってみてください。

まず、手順に従いあなたが抱えている真の問題を特定することから始めましょう。先入観を持たずに頭を柔軟にして、ゆっくり時間をかけて考えてみてください。

 

価値観主導型アプローチ


価値観主導型アプローチでは、価値感や信念など、ひとの人生にかかわる「大きなテーマ」を重視します。

 

比喩的に表現すると、このアプローチは東洋医学です。問題箇所を見つけて治すのではなく身体全体を丈夫にすることによって部分の問題を解消していこうとします。

 

ロジックや知性を使わないわけではありませんが、どちらかと言えばひとの気持ちや感情を大切にし、洞察による気づきを促します。(試行錯誤の学習と洞察学習についてはこちらをご覧ください)

 

価値観主導型アプローチでは、あなたが最も大切にしているもの、即ち価値観、理想、信念、最終目標などを探し出し、それを判断基準あるいは価値基準としてあなたの悩みや迷いに迫ります。

 

たとえば、長い人生を考えたとき、あなたにとって最も大切なものは何でしょうか? 少し考え、感じてみてください。

 

如何でしたか? どんな価値がこころに浮かんできましたか?

 

例えば、「信頼」や「思いやり」が頭に浮かんできたとします。

仕事やキャリアで迷ったときに、この「信頼、思いやり」というあなたの大切な価値観にどの選択肢がより適っているかによって判断するように促します。

 

このアプローチでは、ひとにとって最も大切なもの、例えば価値観、夢、ゴール等、を如何に明確化できるかが成否のポイントになります。 瞑想法、コーチングのパワフル質問法、フォーカシングなど、あなたのこころの深層に迫るいろいろな手法が工夫されています。

 

 

まとめ

 

上記の二つの方法のうちのどちらがより適切かはご自身のパーソナリティや性格タイプ、悩みや問題の内容、取り巻く状況などによっておおきく違ってきます。(性格タイプについてはこちらをご覧ください)

 

仮に全く同じような悩みと状況でも、認識の仕方、感じ方、判断の仕方はひとによって大きく異なります。

ですから、これがベストという一律の解決策は残念ながらありません。

 

わたしたちはひとりの人間として、試行錯誤しながら、少しづつ自分らしさ求めつつつ、他者や社会との価値あるつながりを築いていく、そんな存在なのだと思います。

 

長い人生に悩みは苦労はつきものですが、それでもお互い、少しでも楽しく、豊かで、有意義な人生を過ごせるように努力していこうではありませんか。

わたしも精一杯頑張ります。皆さんも頑張ってください。こころから応援してます。

 

 

 

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