こころとキャリアの相談室


私は、過去10年以上にわたって、心理面の悩みのご相談とキャリア面のご相談の両方にカウンセラーとして、あるいはコーチとして係わってきました。

 

その昔、私は海外を飛び回る金融マンでした。そして大手エレクトロニクス会社の財務係長であったり、大手人材派遣会社の営業部門と管理部門兼務の役員だったりしたときもありました。しかし、新しいもの好きで、人まねが嫌いな性格が災いして、私は一カ所にじっとしていることができませんでした。

 

そして、40歳台のある日、特に深く考えもせずに独立起業することに決めました。当時独身だった私は、幸か不幸か、即断即決し、即行動に移すことができたのです。それからの私は、小さな会社を経営しながら、糸の切れた凧のように興味・関心のおもむくままにいろいろ勉強して、学校の教師、心理カウンセラー、キャリアカウンセラー、ビジネスコーチ、研修の講師、勉強会の運営、NPOの活動などさまざまな仕事を兼務してきました。そのほとんどすべてが、昔の金融マン時代とはおよそ真逆の仕事だったのです。

 

なんのことはない、私は大学を出て就職するときに道を間違ってしまったのです。これはほぼ間違いのないところです。その結果、私はとんでもないマルチタスク人間、あるいはハイブリッド人間になってしまいました。

資本主義の権化でもある金融マンから、清く貧しい?心理カウンセラーまでを経験し、また、日本生まれの純粋日本人でありながら、20歳台をヨーロッパ、30歳台をアメリカで過ごした「か~なり変な日本人」でもあります。

 

歳をとるにつれて落ち着いてきたかというと、そうでもありません。最近でも気づいたこと、学んだことは沢山あります。

 

▢ 例えば、アフリカにこういうことわざがあるそうです。

「速く歩きたければ、一人で歩け。遠くまで歩きたければ、だれかと一緒に歩け」(下註1)

 

だれかが側にいてくれることって、ほんとうに素晴らしいことなんです!

 

▢ もう一つ、最近「質問」のことをいろいろ調べていてとても気になった言葉があります。

「『謙虚さ』が習い性になる」(下註2)

 

昔、高校の先輩からこういわれました。

「干場君、人間どんなに落ちぶれても(乞食や「ホームレスになっても)プライドは捨てられないよ」

私は、それを自分なりに解釈して、その解釈を信じてこれまで生きてきました。人のプライドを傷つけないように言葉遣いに注意しなければならないと自分に言い聞かせてきました。(もっとも、失敗もかなりありましたが、。)

 

しかし、上記の言葉で、遅まきながら、それが違っていたことに気づきました。ほんとうは、言葉遣いや相手への配慮の問題ではないのです。それは「謙虚さは習い性にできる」、つまり、意識せずとも相手のプライド傷つけることのない資質、すなわち「謙虚さ」は、心がけ次第であたかも生まれつきの性格のように身につけることができるのです。だから、その修得に心掛けなさいという私自身への戒めだったのです。

 

このことに気づくのに何十年もかかってしまいました。もう少し人の言葉に謙虚に耳を傾けていれば、もっと早く気づけたかもしれないのに、と反省しきりです。でも、一生気づかずに終わる人もいるのだから、まあいいか、と思っている今日この頃です。

 

長々と述べてきましたが、要は心を開いて、できれば謙虚になって、人の意見に耳を傾けましょうということです。そして、「正しい答を」を見つけるためには、まず「自分は正しい」という態度を改めなければならないということです。

 

 

下註1 「未来を変えるためにほんとうに必要なこと」、アダム・カヘン著

下註2 「人を動かす人の質問力」、ジョン・W・マクスウェル著


末尾になりましたが、お願いです

 

精神的なお悩みを抱えていらっしゃる方にお願いです。お一人で悩んでいずに、周りの人に人に相談してください。ひどい世の中ですが、まだ捨てたものではありません。

また、もし、まわりに相談できるような人がいなければ、そしてもしこんな私でよければ、メールをお送りください。能力に限界はありますが、お役に立てるよう努力いたします。

干場 進

(ほしば すすむ)

対話の会

リレーショナルリーダーシップ研究会